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返済活動417日目~ナレーター「多重債務者の朝は早い」~

東京都のある閑静な住宅地。
駅から徒歩10分ほど歩いた所に本日のプロフェッショナルが住んでいるマンションがある。

多重債務者。
彼らの生活は決して楽ではない。
彼らはその生活苦から脱するため、一つの方法として副業をする者もいる。
そして、彼らの実態は決して世間に知らされてはいけない、隠し続けなくてはならない宿命をもつ。

我々は、そんな多重債務者である「空海(27歳:会社員)」の一日を追った。

(朝5時過ぎ)
asayake.png


Q.朝早いですね?
俺「ええ、仕事の開始が早いのはこの業界の特徴ですからね。遅刻しないのが仕事の半分占めてまして。。。」
そう言って、玄関の扉に鍵を閉め、足早に駅に向かう。
彼は日が昇る前、人々が行動する前から動き出すようだ。

Q.いつもこんなに早いんですか?
俺「ええ。かれこれ1年が経とうとしてますね(笑)。前日は出来るだけ定時帰宅、午後10時過ぎには就寝。健康的な生活になりました。慣れましたよ。この生活にも。」。

そして、電車を乗り継ぎ、7時前会社に到着。
従業員たちがタバコを吸いながら、出発の時間を各々待つ。

Q.いろんな方がいらっしゃいますね? 皆さん、社員さんなのですか?
俺「いいえ、違います。社員さんよりバイトの方が多いんですよ。皆さん、各々理由があって副業されているみたいですね。生活費、教育費、私みたいに借金返済として。。。まあ、共通することは「金」なんですけどね(笑)」

社員A「そろそろ、行くぞ」
俺「はい。今行きます」
空海はハイエースに乗って、今日の現場に向かう。
現場に着くと荷物を降ろし、作業場所に持っていく。

場所は、都心の高層ビルである。

Q.結構。来られるんですか?
俺「ええ、シフトは月8-9回は出てますから、毎月来てますね。平日はビジネスマン。休日はカップル、家族連れが多いですね。たまに卑屈になる時もあるんですよ。休日俺は何やってるんだってね(笑)恥ずかしい話です。」

-AM8時-
現場の責任者と管理人とミーティングが始まる。

Q.今日の作業は何されるんですか?
俺「ええ、ポリッシャー(電動ブラシ)で床を洗って、水取って、水拭き、ワックス1枚ですね。範囲も狭いですから比較的早く終わるかもしれません」。
我々に説明しながら仕事をしている彼の顔は明るかった。
どうやら、比較的に楽な現場だったらしい。。。

-正午-
本日やる現場の作業も思いのほか早く7割程仕上げたところでお昼を取る。
昼時、副業もやってるとお昼ぐらいは立派な物を食べるのだろうか、そう思いながら彼を追いかけた。
そして、彼が向かったのはお洒落な店でも、カフェでもなく、近くの牛丼チェーンへ迷うこと無く向かった。

Q.よく来られるんですか?
俺「ええ、よくお世話になってます。安いですし、280円でお腹一杯になれるのってそうそう無いですからね。本当は、もういい歳してるんだから、ちゃんとした定食のほうが良いんでしょうが。。。しばらくは我慢ですね。舌には自信ありますよ。ただ、そんなことも言ってられない状況なので」

そう言って。彼は紅しょうがを多く載せ、七味をかけて、無言で味わう。
ものの8分程で完食。テーブルを自ら拭き、店を出る。

午後も仕事を黙々とこなす。
社員B「あと30分で仕上げてくれ」
空海 「はい。急ぎます」

そう言って、仕事のピッチを上げる。
そこに熟練の技があった。

そして、最後の部屋の床にワックスを塗り、乾燥したのを確認した後荷物を戻す。

道具を洗って、車に積んで事務所に戻ったのは午後5時。

Q.毎週このような生活を?
俺「ええ、ここ1年こんな感じで来ました。土日はほぼフル出場ですね。祝日も出るときもありますが(笑)」

Q.休んで無いようですが、辛くはないのですか?
俺「まあ、今のところ若さでカバーしてますよね。でも、毎月1日程度は休んでますよ。それでも、しんどいものは、しんどいですけどね。体、結構動かしますから(笑)」

Q.では、なぜこの仕事を?
俺「決してバレてはいけないのですよ。だから、屋内で、人目に着き難い、清掃業に目をつけました。それが、二重生活の基本だと思ってます。返済生活を早く終わらせたい。普通の人と同じように生活を戻したい。そして、もし投資の世界に戻りたい。もちろん、今度はゆっくりやりたいですね。一度失敗してますから。。。」

午後6時
空海「お疲れ様でした。お先に失礼します」
そう言って、彼は会社を出る。
夕暮れ、いや、漆黒の空を背に家路に向かって歩き始める。
彼の歩む道は、楽な道ではない。 茨の道。

疲れて立ち止まっても、後ろを振り向いてはいけない。
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢が無いと言い聞かせてる」と彼は言う。

勇敢に立ち向かうプロがそこにはいた。
あの日見た、景色をもう一度見るために。

空海。
彼の明日はまた、早い
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